4月29日はドル円相場が激しく変動した日となりました。
市場開始直後には円安が進み、160円の大台を超える展開となりました。
これにより、ドル円を購入(ロング)していると利益となり、反対に売り(ショート)をしている人には損失となりました。
特に近年自動取引で利益が出せるので人気があった、「トラリピ」と言われる商品では大きなロスカットを強いられる人が大量に発生することとなりました。
日本時間の朝には、旧ツイッター(今のX)で、強制ロスカットの報告(4000万も損切りしたと方も・・・)が相次ぐことになりました。
そのため、為替介入を行わない政府・日銀に対する批判の声が4月29日の朝にはかなりありました。
ついに始まる為替介入?
ゴールデンウィーク中で月曜日ではありましたが、祝日のため為替介入は無いのでは?と思われていました。
しかし、予想を覆す形で一気に円高方向へと5円近く動いたことにより、市場では日銀が介入したとの見方が広がりました。
ここで5円も下がったから「ドル円をロング(購入)だ」と、意気込んでトレードした人は、次の介入と思われるところで損失になってしまったね。
いったんは156円台から157円台まで円安が進行したものの、今度は154円台半ばまで円高が進みました。
155円台を下回ったところで、買いを入れてこの日は利益を出せたよ。
日銀の介入の際には2回に分けて、行われることが多いらしいから、一度目の急落の際には手を出さないようにしようね。
このような相場の際に、マレーチャネルというインジケーター(トレードの際の目安の教えてくれるもの)を入れておくと、画像のようにサポートラインやレジスタンスライン(底値になりやすいところ、天井になりやすいところ)が分かりやすくなります。
逆張りでエントリーするのは危険なのですが、現在のドル円の相場では、日米間の金利差が大きいという根本要因が解決されていないので、ここでドル円を買いで入れても良いのではないかという考えでトレードしました。
またこのサイトで取り上げているFXブローカーでは以下のような取引環境なため、大損で追証というリスクがありません。
日本の国内業者でトレードしていた人の中には、今回の為替介入で大損して追証というケースもあるんじゃないかな?
為替が1分の間で1円以上も動くと、業者のロスカットもうまく行かないケースもありえそうだね。
ドル円以外でも、ポンド円とかはもっと値動きがあったから、気が付くと大きな損失になってしまうことがあるね。
例えば、1000通貨を購入していた場合
1円円高でマイナス1000円。5円動くとマイナス5000円となります。
もしも1万通貨なら、マイナス1万円 5円動くと5万円の損失となります。
FXのトレードでは、こんな形で突然の値動きがあるからレバレッジを低くする必要があるんだね。
海外のFX業者では「ゼロカット制度」があるので、日本の業者と異なり、高いレバレッジで勝負しても借金のリスクが無く、入金分のリスクのみで済むのがメリットですね。
その後の各報道機関のニュースより、日銀の為替介入はおよそ5.5兆円規模だったそうです。
1円を動かすのに1兆円も掛かるんだね。トレーダとしては、値動きが激しくなってくれれば儲かるからありがたいね。
普段はここまで乱高下しないので、物足りなさがドル円にはありますね。
2024年5月2日 日本時間早朝にさらに介入により、153円台まで円高が進行しました。
この日はアメリカのFRB(金融政策を行う権限があるところ)の政策金利の発表と今後の金利についての見通しが公表されました。
そして、日本時間の早朝には157円台であったドル円が急落し153円台へと円高が進行しました。
市場参加者や流動性が少ない時間帯だけど、1時間の間に4円近くも円高になるのは、異常だね。
そのため、主要メディアでは日銀が再び介入したとの報道をしていますね。
そして、その後には155円台まで円安が進みました。
157円→153円→155円という流れで、相場が動いたことになります。
日本の国内業者でFXトレードをしていたら、大きなロスカットとなっているかも。
しかも、ゼロカット制度が無いから「朝起きたら追証だった」って展開もありそうだね。
日銀の介入は、そうした個人トレーダへの牽制もあるのだと思います。
レートチェックなどで、個人のトレーダがどこで損切りするのかなども、筒抜けなのではないでしょうか?
追証が怖いから、スプレッドが広くても海外のゼロカットがあるところを利用した方が気持ちが楽だね。
参考の数値 国内業者のドル円スプレッド 0.2銭 海外業者の場合 1銭〜2銭