株安なのに金価格が下がる謎
2020年はコロナショックの影響で世界の株価に大きな影響を与えました。2020年1月には投資家や市場は先行きに対して過度な楽観論を抱いていましたが、その影響が日増しに大きくなるにつれて不安感や恐怖感の上昇により株を売る動きが広がりました。
本来ならこのような不安感が広がれば金(XAUUSD)の価格は右肩上がりで上昇すると思われていましたが、必ずしもそうとは言えない値動きをしていました。
有事の金買いのはずが・・・

!!!ウイルスが世界に蔓延しているよ〜
株価も急落しているし、ここは安全資産の金を買えば利益がたくさんになるかも。

金は安全資産だから価格が上がりそうですね〜
今のうちに金を買いましょうよ〜

善は急げっていうから、XAUUSDのペアをロング(金を買い)してみよう!

確かに金相場は上がっているけど、大丈夫かな・・・
世界は同時株安なのに、金価格が下がる謎

???なんでだろう金相場がドンドン下がって行っちゃうよ〜
世界中が混乱しているから金がもっと高くなると思ったのに〜
世界にウイルスの影響が広がったことを受けていったんは価格が急上昇したものの、その後はさえない動きになりました。
有事の際の金買いだったはずなのに、どうゆうことなのでしょう?

どうやら、世界中で株安が発生したために手元に現金が必要になったため、手持ちの金を売り現金を確保しようとする動きがあるのかもしれません。
株安→追証→現金が必要→手持ちの金を売って現金を確保
という流れが出ているようです。
特に金価格はこの数年来の中で高値圏にあるために、売りやすい資産となっているようですね。

○○ショックって言われてから、金を買っても遅いんだね。
慌てて金を買っちゃったから、高値掴みになっちゃった〜

世界中の人が動いてからでは、難しいのかもしれませんね。
ニュースを聞いてから売り買いの判断をしていては、一歩遅いみたいです。
みんなと同じでは相場では利益をだせない。

金の価値が高いからこそ下落したともいえるので、金価格が下落→金に価値なしということにはなりません。
どちらにしても、相場が急上昇している時こそ下落のリスクを考える必要がありますね。
世界的な混乱が発生した時には、金価格は右肩上がりの一辺倒で上昇するのではなく、最高値からの下落を繰り返しながら上がるパターンもあります。

金価格には「最高値からの下落」「ヨコヨコの値動き」「再び最高値を超える」というサイクルが起きるということね。

全体の相場から考えると、長期的に持つことが利益につながりそうですね。
価格に一喜一憂せずに、じっくりと保有した方がよさそうです。