トラップリピート系EAの始めるタイミング
トラップリピート系EAは、相場がレンジ状態において絶大な力を発揮します。逆に言えば、相場の流れが一方方向へ進みつつある時にはEAを動かさない方が良いでしょう。相場の流れを決定づけるのは、その国の国内経済の動向・政策金利の上下・資源価格の変動などに左右されます。



通貨はEURAUDです。最小単位である1000通貨づつEAが購入していますが、なかなかの含み損ですね。

どうしたら、含み損を回避できたんだろう?
オーストラリアは資源に恵まれており、資源価格の影響を受けやすいです。また、中国との結びつきも強いため、オーストラリア経済は中国経済の動向次第で大きく変動します。
2019年のオーストラリア経済は、米中貿易戦争の影響を受ける形で冷え込んできています。その影響が為替相場にも及んでいるのです。

国内経済が悪化した場合、その国の中央銀行は金利引き下げを行うことが多いです。金利引き下げには、国内経済を刺激する効果が見込めるからです。

でも、金利が引き下げられて1000万円を借りる時の利子が10円だったら、じゃあお金を借りて何かビジネスを始めようかな〜という気持ちになるね。
一般的には、政策金利が下がると通貨には売り圧力が高まります。また、金融当局の発言により今後さらに金利が下がると思われた場合も、通貨には売り圧力が高まります。

EAを動かす際には、政策金利の変動が予測されるときや経済が不安定な時は避けた方が良いでしょう。
特にトラップリピート系EAの場合、含み損が出ても損切をしないことが前提になっているので、もしも開始するタイミングが悪いと含み損が大きくなる傾向がみられます。
先ほどの画像の例では、EAを動かしてから1週間後にオーストラリアの政策金利が引き下げられ、さらに追加利下げの方向性が示されたため、含み損が大きくなってしまいました。

政策金利がこんなに影響があるんだったら、手動で決済しておけばよかったな・・・

そして、経済環境が安定してきたらトラップリピート系EAを始めると良さそうですね。