FXの取引スタイルについて〜短期取引編
短期取引とは、数秒から一日の間の短い保有期間で取引をします。例えば、米ドル円を19:00時に買って19:05分に決済して、次に19:15分にユーロ円を売って、19:30分に決済する。というような取引スタイルのことを指します。
取引中はFXに集中しないといけないので、このトレードスタイルを実行するためにはそれなりの時間が必要になってきます。また基本的には日を跨いで取引を持ち越さないのでスワップポイントは期待できないです。
長く保有するわけではないので、資金を長期保有するよりも多く取引に使用することが出来ます。つまり、一回あたりの取引におけるレバレッジ(手持ちの資金より多く掛けること)を高く設定できるのです。
特に変動が激しい通貨の場合は、口座がロスカットされない程度のお金が必要となります。
一日単位で利益を出すことができます。エントリータイミング次第では、一時間もかからないうちにお金を稼ぐこともできます。
長く自分の取引を持っていると、その分急な出来事に対して備える必要が出てきます。世の中はいつどんな出来事が起こるか想像できません。しかし短期取引であれば、そのような際にもすばやく対応できるのです。
例えば、米ドル円を10万円分購入したとしましょう。短期の取引であれば一日でこの取引を終わらせているので問題ありませんが、長期取引を行っていた場合、自分が眠っている時間だったり遊びに行っている間であったりも、その取引分の通貨を所有していることになり、思わぬ時間の急変動によって損を出してしまうかもしれません。
FXで最も辛いのは「待つ」ことです。特に自分の取引がマイナス方向へ進み始めたときなどは「このままマイナスが増えたらどうしよう」という気持ちに憑りつかれ、仕事や遊びに集中できなくなるかもしれません。
相場の動きを常に監視していないといけないので、それなりの時間が拘束されます。また、一日ごとにニュースを分析し取引しようとしている通貨が今日はどの方向へ進もうとしているのかを考える必要があります。
そして、目を離した時に限って取引チャンスが来るから困ったものね。
短い時間で効率的に稼ぐということは、一回当たりの取引量が増えることになります。例えば、1000通貨単位(多くの会社の最小単位)であったとしても、長期間保有していれば数百円単位の利益になりますが、短い時間の取引の場合は、価格の変動幅が限られてくるので一回当たりの利益額は少なくなりがちです。
そして、少ない利益に満足できない場合レバレッジを高くしてしまいがちです。1000通貨では利益が少なすぎるという気持ちに駆られ、1万通貨まで増やしたとしましょう。確かに通貨量が増えたことにより、利益額は増えるでしょうがリスクはそれ以上に増えています。
レバレッジがあまりにも高いと、ちょっと反対方向へ価格が進んだだけで口座のお金の大半を吹き飛ばしてしまうのです。
FXの世界では短い時間の動きを予測するよりも、長い時間を予測する方が分析しやすい傾向にあります。
こちらの画像をご覧ください
これが一番短い時間の通貨の動きです。通貨の価格が上昇しているようにも見えますね。
今度はもっと長い目の時間です。こちらのグラフでは価格がどんどん下がっているように見えますね。
短期取引では一日未満の時間の中で取引を考えるので、最初の図のようなチャートの中で利益が出せる瞬間を狙う必要があります。その分高度な勉強が必要になります。この勉強のことをテクニカル分析と呼びますが、始めたばかりの方が使いこなすまでには時間と根気が必要になります。
自分の置かれている生活環境との相性によって、短期取引にするかしないかを決めようね。
そして、トレードスタイルに自分の生活を合わせるよりも、自分の生活にトレードスタイルを合わせた方がいいね。
手数料が少なめな会社や通貨を選びましょう。短い時間で取引するので、こうしたコストの負担が大きいです。コストを少しでも減らすことが大切です。
だけど、狙える利益の量は長期取引の方が大きくなりやすいんだ〜 短期取引は、一回当たりの利益は少なくなりがちだけど、その分数をこなして稼ぐんだ〜