分割取引と一括取引

簡単に言うと、一度にすべてを掛けるのではなく、少しずつ掛けていこうというものです。
FXを始めた時は、鮮やかに勝てるとばかり思い込んでいました。持ち金の大半を一トレードに投入し、勝利を積み上げて大金持ちに一直線に向かっていけると信じて疑いませんでした。しかし、FXの世界は初心者の私が太刀打ちできるものではなく、瞬く間に10万というお金が溶けていきました。

初心者が適当にやっても勝てないのは当然です。
では次に何をしたかと言いますと、インジケーターを頼りに取引すれば間違いないと考え、「テクニカル分析」に取り掛かりました。RSIや移動平均線MACDといったものを駆使すれば、投資の世界で成功できるのでは?という考えでした。しかし、現実はうまく行きません。どれだけテクニカル分析を行ってもやはり最良のトレードはできませんでした。
テクニカル分析は過去の統計データにすぎません。結局のところ未来は分からないのです。「MACDがクロスした、ここから上がるぞ!!」と思って買いをいれたら、一分後から右肩下がりで大きな損失をだしてしまうことも多々ありました。そして、テクニカル分析の落とし穴と言えるのが、自分の思考が硬直化してしまうという点にあると思うのです。
「今までの過去のデータではクロスしたら、大きく上がっているのだからこのまま待ち続けていればいい」と考え、かえって損切の判断が遅れて致命的な失敗を犯すことも多かったです。下の画像は過去の失敗を再現した画像になります。
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これがその時の失敗のデーターです。9回目と10回目の間で大きな損が出ています。

負けている時こそ、積極的に過去の失敗を分析しなくては!ということで、過去の自分のトレードを見つめ直してみました。どこで損を切るのかという部分に注目してみると、なぜFXで勝てないのかという根本的な原因が分かってきました。
私の場合ですと、5000円を超える損失が出た時点で思考停止状態になってしまい、損を切るという思考が無くなってしまっていました。

きっといつか上がるから、持ち続けよう!
しかし、その判断こそが奈落へとつながる道でした(>_<)
最終的にはこの三倍にあたる金額を一度のトレードで失ってしまったのです。

自分のトレードを振り返ろう!
こうして、過去のトレードを検証する日々が始まりました('ω')ノ
なぜFXで負けるのか?これの答えはただ一つです「エントリータイミングが悪い」という一点につきます。
つまり、究極的には未来は誰も予測できないのですから、一度のトレードにすべてを掛けずに「三分割してエントリーする」という方法を取ることにしました。
もちろん利益が一度にすべてを掛けた場合に比べて大きく低下するという弱点もありますし、手数料の増加というデメリットもあります。しかし、勝率の安定化と負けた際の損切の負担が軽くなるというメリットの方が大きいと私は考えます。
私のようなFXの初心者でも、個々のトレードの勝率自体は7割を超えています。しかし、一回の負けが大きすぎるために利益の大半を失っています。
そして、大きく負ける時という物は大抵が勝利するパターンを掴んできたと思い込んだタイミングやってきます。「ひょっとしてこのまま勝ち続ければお金持ちになれるのでは?」と頭の片隅に浮かんだ時点で、大敗北への道に足を踏み入れています。
勝てるパターンからの予想外の急落・急騰がすべての利益を吹き飛ばしてしまうのです。
そして、その大敗北は最初のエントリータイミングを少しずらしただけで回避できるパターンが多いのです。

もしも手持ちの資金で立てられるポジションを一度にすべて掛けずに、分割してエントリーするようにしていれば、このような悲劇は回避できるのです。なぜならば、最初にエントリーした分が赤字になった時点で、その相場は勝利パターンから離れているのです。この時点で損切りして終われば、許容できる範囲で損切ができるのです。

この例だと、分割してエントリーしていれば「?3333」で済み、この時点で損切という選択を取ることがしやすくなりませんか?
全力投資ですと、「絶対+にしなきゃ!」というストレスも大きいです(-ω-)/

もしもそれでも勝てない時はさらに3分の1に分割すると、良い結果を生み出すことになるでしょう!