テクニカル分析の限界と可能性
テクニカル分析は過去のチャートの動きから未来を予測しようとするものです。相場にはある特定の動き方や癖があるはずだ、それを見つけようとするのが本題だと思います。しかし、いくら過去の動きを分析しても未来のことがどこまで予測できるのでしょうか?例えば移動平均線が上げのシグナルを出したからと、買いを入れても結果は反対方向に相場が流れてしまったということがないですか?
過去と今は状況が確実に変化しているからこそ、起きる現象ではないかと私は考えます。例えば一年前に比べて、その国の通貨供給量が大きく増えていたりその反対に通貨の量が減っていたら、過去と今の置かれている状況が確実に違うので、過去の例では上昇する動きだったとしても、未来では全く違う動きをするのは必然だと思うのです。
つまり、一年前と全く状況が変化していないという前提が無いといくら過去のチャートから未来を予測しようとしても、うまく行かないのは当然なのです。
未来は常に予測不能、過去の分析をいくらしても限界がある。
ではテクニカル分析は全くの無用な存在なのでしょうか?それは違うと私は考えます。FXにおいて買いを行うにしても売りを行うとしても、人は必ず何か根拠を持っているから、その取引を行っているはずです。移動平均線・RSI・一目均衡法など何かのシグナルを根拠にしてトレードを行っているはずです。